2017-04-16 カント『純粋理性批判』でわからないこと philosophy 純粋理性批判 上 (岩波文庫 青 625-3)作者: カント,Immanuel Kant,篠田英雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1961/08/25メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 93回この商品を含むブログ (79件) を見る 59頁1段落の最後,命題『およそ変化はすべてその原因をもつ』は,『変化』という概念が経験からのみ引き出され得るものだから,という理由で,ア・プリオリだが純粋ではない.次に,60頁の1段落で,命題『変化はすべて原因をもたねばならない』は,原因の概念が,必然性と厳密な普遍性という概念を含んでいることを理由に,ア・プリオリな純粋判断の例とする.しかし,なぜ,後者の命題に『変化』の概念が使われても,前者のようには理由にされず,前者の命題に原因の概念が使われても,後者のようには理由にされないのだろうか? わかる方がいらっしゃいましたらご教示いただけたら幸いです.*1 *1:p.264 からの B 第二の類推 因果律に従う時間的継起の原則 が上記を理解する上で助けになるとカントを研究している方から教えて頂きました