7/6日『方法序説ほか』から学んだこと
我々の誤謬はいかにして起こるか.
デカルトの考えでは,
誤謬は物事を明晰判明に認知しないうちに,早まって肯定否定の判断を下すことから起こる.
誤謬は速断から起こるのである.
ものを認知するのは知性であり,判断を下すの意志である.
人間の知性は有限であるが,意志は無限である.
それゆえ, 意志は,知性が判明にしうる限界をしばしば超えて働く.
これがデカルトの考える,誤謬の原因.
誤謬を防ぐには,無限を志向しうる意志が自制して,知性が明晰判明に示すところのものについてのみ判断を下すようにすればよい.
「偏見」を除去する事にまで及ばねばならない.
参考文献
デカルト (著), 野田又夫 (翻訳), 井上庄七 (翻訳), 水野和久 (翻訳), 神野慧一郎 (翻訳) :『方法序説ほか』中央公論新社, 2001.
- 作者: デカルト
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
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