NHK Eテレ「世界の哲学者に人生相談」第13回「人を妬んでしまう自分が嫌になる」
「他人を妬んでしまう 腹黒い自分」(47歳 女性)1
19世紀ドイツ,聖職者の名門家系に生まれたニーチェ
『ツァラトゥストラ』の中で,いかに負の感情を乗り越えるかが書かれる.
ニーチェは祝福することのできない者は 呪詛することを学ぶべきだという.
ルサンチマンとは,いい人ぶって負の感情をため込むこと
妬んでいる自分を良い人とつくろわず,悪人になって全てを吐き出すべきという
人間は動物と超人の間に張り渡された一本の綱である
超人は超えた人ではなく,超えていく,越えようとする人.他者の価値観や世間体に縛られず,自分の価値観で目標を決めて突っ走れる人.
超人を目指すという事は,ルサンチマンに陥らない処方箋である.
思考実験は現代の社会が問われている「寛容」がテーマ
啓蒙主義の哲学者「人間は間違う動物 寛容であれ」と説いたヴォルテール(1694-1778)
寛容でないと社会は成り立たない.
ゲストの悩みは鈴木砂羽さん 「一度悩むと負のスパイラルに落ち込み、抜け出せない」
フランスの哲学者パスカル(1623-1662)は, 想像は途方もない見積もりをして 小さな対象を われわれの魂を満たすほどまでに拡大するという.
快楽主義,「心の落ち着き」について説いたエピクロス(紀元前341-270)は
明日を最も必要としない者が 最も快く明日に立ち向かうという.
快楽主義=エピキュリアン