NHK Eテレ「世界の哲学者に人生相談」 第11回「人の目が気になる」
第11回「人の目が気になる」1
「世間の目が気になる」(33歳 女性)
世間の評判が気になって苦しいという悩み。
20世紀イギリスの哲学者・数学者「幸福論」の著者でぶれない生き方を貫いた哲学者 バートランド・ラッセルが「世評」にまつわるお考えを提示する.
ラッセルは,
世評とは世評に無関心な人よりも世評を怖がっている人に対して暴虐である
という.
ラッセルが言いたかったのは,私たちの態度によって世間は顔を変えるということ.
そして,
突飛な意見を持つことを恐れるな 今日認められている意見は皆 かつては突飛だったのだ
ともいう.
常識に反することを言うのを恐れるなという意味.
- 作者: B.ラッセル,安藤貞雄
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萬田久子さんの悩み「愛犬の死が怖い」
ドイツの哲学者で愛犬家・ショーペンハウアー(1788-1860)は
動物の方が我々よりもはるかに多く 単なる現存在のうちに満足を見出している
という.
動物の方が我々よりもはるかに多く 今に満足を見出している という意味.
- 作者: ショーペンハウアー,橋本文夫
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1世紀に活躍した古代ローマの哲学者・セネカは
われわれの享ける生が短いのではなく われわれ自身が 生を短くする
という.
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